僥倖! ついに納車!
ざわ・・ ざわ・・ ざわ・・
ざわ・・ ざわ・・ ざわ・・
ナレーション:古谷 徹
「平成29年3月30日 午前9時、 その日ユウジはソワソワしていた。そう新車のロードバイクの納車である。
チャリンコ屋
「メーカーでペダルと反射板ついてきたので 着けておきました」
ユウジ
「そうなんですね ありがとうございます」
ナレーション
無理言って早朝に配達させるという暴挙。なんてわがままな客。しかしこのときユウジは焦っていた。
ユウジ
(サドル高! めっちゃ高! こんなのあきらかに高いやん! サドル調整とかしてくれへんの?)
なぜか大阪弁風の口調で思考回路がぐるぐる回りだしている。
チャリンコ屋
「ありがとうございました」
そそくさとこれから、店を開けなきゃあかんという態度で帰っていく。
ユウジ
「・・・・・」
「まあ ちょっと乗ってみるか」
「クソ!! やっぱ足 6時の方向ギリギリじゃねーか!! これで転んだら終わる! 」
ナレーション
必死になり転ばないように降りながら、さらに続ける。
ユウジ
「アメリカンなサイズ過ぎねーか? 女性サイズの1番デカイサイズだけど 適正身長も許容範囲なはず。日本男児を馬鹿にしてるんか!!」(大袈裟w)
写真を数枚撮り、部屋に運ぶ。
ユウジ
「よし 早速 色々 付けていこう」
ナレーション
まず、彼はスタンドから取り出した。しかしあまりにもサイズが違いすぎるので パソコンで アマゾンサイトに酷評してやろうと息だっている。
ユウジ
「なになに? 装着にはコツがあります?」
舐めるように読んでいく。
ユウジ
「けっこうキツく開いていいのか。。」
読み終えた彼は 実践する。
ユウジ
「あっさりはまったな。さすが アマゾン(ニコッ♪)」
ナレーション
すっかり上機嫌である。そんな感じで2時間くらい費やし 一応届いてるモノは 装着し終える。
無駄に買ってしまったもの・・・それは、ベル ハンドルの径を知りもしないで 適当に選んだ結果である。
ユウジ
「おい!ナレーション! そんなこと言うな! クソが!」
「1個だけでよかったろ とりあえず!」
ナレーション
平成29年3月30日。 彼は1200円を無駄にしたのだった。
つづく